「子どもに迷惑をかけたくない」に行政書士がお答えします|元気なうちにできる相続の準備5選【神戸市・明石市】
行政書士米田耕太郎事務所 Administrative scrivener Komeda Kotaro Office
「子どもに迷惑をかけたくない」に行政書士がお答えします|元気なうちにできる相続の準備5選【神戸市・明石市】
(本記事は「地域だより」2026年7月号でご紹介した内容を、詳しくまとめたものです)
目次
「まだ大丈夫」と思える今こそ、一番の準備どき
「子どもには、できるだけ迷惑をかけたくない。」
相続や遺言のご相談にいらっしゃる方から、この言葉を本当によく伺います。
「子どもには仕事も家庭もあるから、余計な負担はかけたくない」「元気なうちにできることは済ませておきたい」――そう思っていても、
- まだ元気だから大丈夫
- 相続の話をすると縁起でもないと言われそう
- 何から始めればいいのか分からない
という理由で、準備を後回しにしてしまう方は少なくありません。
しかし、ご相談をお受けする中で感じるのは、「まだ大丈夫」と思える今こそ、一番準備しやすい時期だということです。何かが起きてから慌てて動くよりも、心にも時間にも余裕がある今のほうが、選べる選択肢はずっと多く残っています。
お盆は、ご家族と将来について話すきっかけになります
神戸市や明石市でも、お盆には離れて暮らすご家族が帰省し、久しぶりにゆっくり話をする機会が増えます。
このような時期だからこそ、将来について少しだけ話してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、いきなり「相続」や「遺言」の話をする必要はありません。たとえば、
- 通帳や保険証券はどこに保管しているか
- 大切な書類は家族にも分かる場所にあるか
- 万一のときに連絡してほしい人は誰か
こうした身近な話から始めるだけでも、ご家族にとって大きな安心につながります。
相続の準備は、遺言書を作ることだけではありません
「相続の準備」と聞くと、遺言書を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん遺言書は大切ですが、それだけではありません。たとえば、
- 通帳や保険証券を整理する
- 財産の一覧を作っておく
- 不動産や重要書類の保管場所を家族へ伝えておく
- エンディングノートを書き始める
こうした準備も、ご家族が安心して手続きを進めるための大切な備えです。
難しいことから始める必要はありません。「今日からできること」を一つ始めるだけでも十分です。
「まだ大丈夫」と思っていたご家庭で、実際に起きたこと
実は、私自身の家族にも同じような経験があります。祖母が生前、自筆で遺言書を書き残してくれていました。家族を想って書いてくれた一枚でしたが、いざ相続の場面になると、「本人に十分な判断能力があったのか」が争点になってしまったのです。
仲の良かった家族の間で意見が割れ、最終的には弁護士を交えた話し合いや裁判所の調停にまで発展しました。手続きは長引き、家族には精神的にも金銭的にも大きな負担がのしかかりました。
もし最初から、公正証書遺言のような法的に効力の強い形で準備していたら――。自筆の遺言書は手軽に書ける反面、形式の不備や判断能力をめぐる解釈の違いから、かえって残された家族を苦しめてしまうことがあります(自筆証書と公正証書の違いはこちら)。この経験を通じて実感したのは、「準備の中身」がご家族の負担を大きく左右するということでした。
こうした話は、決して珍しいものではないと感じています。財産の管理を一人がすべて担っていたために、残されたご家族が銀行口座の在り処が分からず、一つひとつ金融機関へ確認しなければならなかった、という話もよく耳にします。大切な書類の保管場所が分からず、ご家族が家中を探し回ることになった、というお話も同様です。
元気なうちに少し整理しておくだけで、ご家族の負担は大きく減らすことができます。
なぜ「うちは大丈夫」と思う家庭ほど注意が必要なのか
「うちは財産が少ないから、揉めることはないだろう」――そう思う方も多いのですが、実際のデータはそれとは違う姿を示しています。
最高裁判所が公表している司法統計によると、家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割の争いのうち、遺産の総額が5,000万円以下だったケースが全体の約77%を占めています。財産が多い家庭よりも、ごく一般的な家庭のほうが、実は揉めやすいというのが実情です。
理由の一つは、財産の大半が自宅の土地・建物であることが多く、現金のように単純に分けられないためです。話し合いがまとまらないまま何年も手続きが止まってしまうケースも珍しくありません。
「うちは財産が少ないから」ではなく、「財産の内容や置き場所が家族に伝わっているか」が、揉めるかどうかの分かれ目になります。
元気なうちに確認しておきたい5つのこと
「何から始めればよいか分からない」という方は、まず次の5つを確認してみてください。
- 通帳や保険証券など、大切な書類の保管場所
- 銀行口座や加入している保険の整理
- 不動産などの財産を把握しておく
- 遺言書を作成した方がよいか考えてみる(自筆証書と公正証書の違いはこちら)
- 万一のときに家族へ伝えたいことを書き留めておく
すべてを一度に行う必要はありません。少しずつ準備を進めることが大切です。
相続の相談は誰にすればよいのでしょうか?
「相続について相談したいけれど、誰に相談すればよいのか分からない。」
これは、初めての方から最も多くいただくご質問の一つです。
相続では、行政書士、司法書士、税理士、弁護士など、それぞれ担当する業務が異なります。そのため、まずは「何に困っているのか」「何から始めればよいのか」を整理することが大切です。
当事務所では、ご相談内容を丁寧にお伺いし、今後の流れや必要な準備について分かりやすくご説明します。また、ご相談内容に応じて、必要であれば適切な専門家をご紹介いたします。
行政書士がお手伝いできること
行政書士は、相続に関する書類作成や手続きのサポートを行っています。たとえば、
- 遺言書作成に関するご相談
- 戸籍など必要書類の収集
- 相続人の調査
- 相続財産の調査に必要な資料収集
- 遺産分割協議書などの書類作成
- 相続手続き全体の進め方についてのご案内
※ご相談内容によっては、不動産登記や相続税申告など、他の専門家へのご相談が必要となる場合があります。その際は、適切な専門家をご紹介いたします。
Q&A:ご相談前によくいただくご質問
無料相談では、具体的に何を聞かれますか? 難しいことは聞きません。 今どんなことが気になっているか、ご家族の状況、お手元にどんな書類があるかなど、世間話のような感覚でお伺いします。分からないことは「分からない」で大丈夫です。
子どもに内緒で相談することはできますか? もちろん可能です。 ご相談の内容は他のご家族に無断でお伝えすることはありません。まずはご自身のお気持ちを整理する場としてご利用いただいている方も多くいらっしゃいます。
相談したら、その場で何かを決めないといけませんか? いいえ。 ご相談の時点で、何かを決めていただく必要はありません。まずはお話を伺うところから始めます。
まとめ:何も起きていない今だからこそ、準備ができます
相続は、何かが起きてから考えるものではありません。何も起きていない今だからこそ、ご自身の希望を整理し、ご家族のための準備ができます。
「まだ早いかな」と思われるくらいのタイミングが、実は一番準備しやすい時期です。
保険会社では37年間、本部の業務を中心に、相続や保険にまつわる制度や実務に携わってきました。また、身内の相続を自ら経験し、家族間の話し合いがまとまらないことの大変さも実感しています。現在は行政書士として、ご相談から書類作成まで一人で責任を持って対応しています。
「何から始めればよいか分からない。」そんな段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
行政書士 米田耕太郎事務所 遺言書・相続支援|神戸市・明石市を中心に、初回相談は無料で承っております。
皆様のお話を丁寧に伺い、ご家族に合った準備を一緒に考えさせていただきます。
ご相談は、次の3つの方法からお選びいただけます。
行政書士米田耕太郎事務所 神戸市・明石市エリア


